オルソケラトロジーの眼科治療なら、実績13年、東京 池袋 眼科・松原クリニックへ。

メリット

[7歳~60歳くらいまでの幅広い年齢層の方が着用可能]
小学生から定年退職されるぐらいの年齢の方まで幅広く愛用されているところは魅力的です。レーシックと違って年齢による制限は殆どありません。
[通常のハードコンタクトレンズと扱いが同じで、リスクは同程度]
オルソケラトロジーの扱いは、普通のハードコンタクトレンズと同じです。市販のケア用品で十分なため、特別な準備は必要ありません。眼に対するリスクも低いと言われています。
[手術ではないので、治療を止めれば角膜の形を元に戻すことができる]
オルソケラトロジーは角膜の形状を変えるだけなので、手術の必要はありません。角膜を削ることもないので、治療を中止すれば自然に角膜の形状は元に戻ってゆきます。つまり可逆性があります。もし治療の途中で「自分に合わない」と思ったら装用を中止すればよいのです。
[メガネ・コンタクトなしで裸眼で過ごせる]
裸眼で生活できるので 視界を気にせずスポーツを楽むことができます。

デメリット

[定期的なレンズの着用と、医師の定期検診を受ける必要がある]
レーシックであれば一度手術さえすればその後は良好な視力を得られることが多いですが、オルソケラトロジーはあくまで一時的に角膜の形を変えるだけなので、定期的なレンズの装用を止めれば視力は元に戻ってしまいます。また、眼に異常がないかどうか定期的に医師の診察を受ける必要があり、継続的な着脱と適切なケアが必要という点においては、デメリットと言えるでしょう。

オルソケラトロジーは角膜の形状を変えるものなので、角膜の柔軟性は治療において非常に大きな影響を与えますが、この角膜の柔軟性は人により差があります。そしてこの角膜の柔軟性は現代の医療機器を用いても判断するのは難しく、結局のところ、熟練した眼科医でも実際に治療を開始してみるまでその効果はわからないのです。

ゆえに、中程度の近視であっても治療の効果があらわれない場合や、逆に強度の近視でも良好な効果があらわれる場合もあります。中程度までの近視である場合、ほとんどの患者様がオルソケラトロジーで良好な効果を得ていますが、「角膜の柔軟性」といった不確定要素があることも覚えておきましょう。
[強度の近視・乱視の方には使用できない場合がある]
オルソケラトロジーによる視力矯正には限界があり、強度の近視や乱視の方には医師から使用許可がおりないことがあるようです。つまり、だれでもオルソケラトロジーを使えるとは限りません。メガネであればどのような方も使用可能ですが、「使用に制限がかかる」ということは一種のデメリットと言えます。
[装用開始初期は視力が安定しにくい]
装用開始直後は視力が安定しにくいため、日によって良く見えたり見えなかったりということがあります。これは安定期になるまで装用を続けるしか対応策がありません。
[コンタクトレンズなので『充血』『涙目』『炎症』といった異常が起きることがある]
オルソケラトロジーもやはりコンタクトレンズです。コンタクトレンズとしてのデメリットは当然あります。コンタクトレンズは瞳に直接接触するものなので、ある程度のリスクはあります。もし眼に痛みなどの異常を感じたらすぐに装用を中止して、医師の診察を受けてください。

小学生くらいのお子様がオルソケラトロジーを使う場合はこの点に十分注意して、保護者の方がきちんと監督する必要があると言えるでしょう。

注意事項

[ハードコンタクトレンズよりやや大きいためつけはずしの練習が必要です]
はじめはゴロゴロ感がありますが、徐々に減ってきて慣れてきます。
[オルソケラトロジーで使うレンズは、ある程度の着用の目安時間というものがあります]
例えば、一日6時間程度を目安に寝ている間に着用することが前提で作られたレンズの場合、あまり長い時間レンズを着用したまま寝てしまいますと、場合によっては少し遠視の状態になってしまうこともあります。基本的にはレンズはオーダーメイドで作られているものですので、平らな状態になる形は一定のものになるはずなのですが、あまりにも長時間つけすぎてしまうことは非常にやわらかい角膜に必要以上に強い癖付けをしてしまうことがありますので、ご注意下さい。
[逆に睡眠時間が6時間以下の場合、
矯正がうまくいかず、長時間にわたって効果を持続することが難しい場合もあります]
就寝時間が不規則なお仕事をされている方や、まとまった睡眠時間を確保することが難しい方は事前にご相談ください。
[人によってはオルソケラトロジーによる治療が適していらっしゃらない方もいます]
具体的な例として、
  • 「強度の近視、乱視の方」
  • 「高度のドライアイの方」
  • 「角膜、水晶体、網膜に病気のある方」
  • 「医師の指導を守った適切な使用ができない方」
  • 「円錐角膜などの医師が不適切と判断した場合」
等になります。
[子供の近視矯正法として]
子供の近視矯正方法としてオルソケラトロジーは非常に有効と考えられています。

子供の場合は体の水分が多いために角膜が柔らかく、コンタクトレンズによる形づけがしやすいことが挙げられます。この角膜の柔軟性ゆえに、大人の患者よりもレンズをはずした後に長い間良好な視力を得られるケースが多くなっています。

オルソケラトロジーによる近視矯正にも限界があり、強度の近視の人が完全に視力を取り戻すのは難しくなっています。この「強度の近視」の人は近視の進行が最終段階になってしまった25歳以上の人に多く、その段階に達する前段階である子供の場合はオルソケラトロジーで視力を取り戻せる可能性が高くなります。そういった意味でも子供の近視矯正法としてオルソケラトロジーを薦める医師が多くなっています。
[オルソケラトロジーは定期的な検診が必要になる治療です]
一度病院に行って、レンズを処方してもらえばそれで終わりというわけではありません。オルソケラトロジーは今のところ保険適応外の自由診療となっておりますので、基本的にオルソケラトロジーで使用する特殊な「高酸素通過性コンタクトレンズ」は、使用後は、病院に返却しなければならないことになっています。

つまり、レンズを購入するというよりは、オーダーメイドでレンタル用のレンズを作ってもらうという形に近いのです。もちろん、オルソケラトロジーを続けるのであれば、オルソケラトロジーのレンズの寿命が来るまで、レンズをご自分で管理してお使い頂くことができるようになっています。
[就寝は仰向けで]
オルソケラトロジーは基本的に、夜眠っている間に専用コンタクトレンズを装用するものです。眠っている間に、専用コンタクトレンズが瞳の中心に位置していれば問題ありませんが、場合によっては専用コンタクトレンズが瞳の中心からずれて効果が半減することもあります。

原因として、うつ伏せで眠っている人に起きやすい症状です。うつ伏せで眠っている人は、圧力がまぶたの上にかかるような姿勢になってしまうことがあり、そのためオルソケラトロジー専用コンタクトレンズの位置も動いてしまうのです。もしも普段うつ伏せで眠っているのであれば、オルソケラトロジーの治療を受ける間だけは、姿勢を治してあお向けで眠ることをおすすめします。